空しさに悩んだ十代の日々
- nobuya2
- 2020年12月30日
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幼いころ、祭りの夜の刹那さや、夏休み最後の日の空しさに、胸をかきむしるほどもがき苦しんでいました。
楽しい先にある喪失、大切な人やモノとの別れ。すべて苦手でした。
大人たちや友人たちの表情をそっと見ても、誰ひとりそんな悲しみと闘ってはいないように見える。この感情は自分にしかないものなのか、そうだとすれば、これは病気だと、ひそかに恐れていました。
その感情が「空しさ」という言葉で表現されるもの。誰の中にも多かれ少なかれ存在すると知ったのは、高校生になったころでした。
それでも僕の中にうごめく空しさという感情は、他の誰より激しく、異質のように、いまも感じられます。
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